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水商売は一般の飲食店に比べて、お客様との距離が近く、長い時間会話をします。
お互いのプライベートな部分にまで話が及ぶこともしばしばありますし、気を許せば仕事の愚痴を言い合ったりもします。
そういう時間を経てお店はお客様を信頼し、そのお客様がお店を信頼してくれて、初めて新しいお客様を紹介してくれるという考え方が背景にあります。

一見（いちげん）様お断りの会員制システムに代表されるように、知らない人には来て欲しくないという意思が存在しています。
これが水商売にホームページが普及しない理由ですが、それでもあえてホームページを作成した方が良いと思う理由をいくつか記述します。

◆時代の流れ
近年、インターネットの普及により、ホームページはお店の名刺代わりとなっています。
お客様と一緒にご来店された新規のお客様には、ママやホステスが名刺を渡します。土地勘の無いお客様にとってお店の場所を一度で覚えることは難しく、次回の来店時に道に迷わないようにとの配慮から、名刺の裏にお店の地図が印刷してある場合が多くあります。

しかし、いまどきは、スマホのナビで誘導できるようにしてあげないと不親切です。
ホームページならお店の名前、住所、電話番号はもちろん、料金システムやボトルキープの価格等の情報を掲載できます。自分では支払いをしていない新規のお客様が、自分でも行ける店かどうかの判断材料にもなります。

接客中にこの店いくらくらいで飲めるの？と聞かれた場合も、早口で料金システムを説明するような野暮なことをする必要もありません。
ご自宅で奥様や彼女が待っているお客様は、受け取った名刺を家に持ち帰れない場合もありますが、お客様のスマホでQRコード化したホームページのアドレスを読み取っていただけば、何の問題も発生しません。
紹介していただいたお客様をしっかりと掴む為にも、ホームページは役立ちます。

◆アクティブなホームページを作ろう
ホームページは自分で作るには難しく、人に頼むと高額になるという印象をお持ちの方もいらっしゃると思います。写真一つ入れ替えるにしてもお金がかかるので、作ったままの状態で我慢せざるを得ない立て看板のようなものでした。

ご覧になっているこのホームページはWIXという専用ソフトウェアを使用して作成されています。一昔前とは比べ物にならないくらい簡単に写真や動画やブログまでも追加・変更ができるようになっています。さらにパソコン用のホームページを作れば、スマホからもホームページが見られるように配慮されています。
手軽に活用できるなら、その機能を利用しない手はありません。

お店のイベント告知やパーティーでの写真、ママがカラオケを歌う動画などをバンバン掲載しましょう。お客様に楽しそうという印象を与え興味を持っていただければ、お店を忘れさせない営業活動になります。また、一年に一度しか来られない地方や遠方のお客様とも繋がり続けることができるようになります。

余談になりますが、常連様以外に期間は空くけれど必ず来るお客様をどれだけたくさん持っているかが、経営の安定に繋がります。